太陽光発電向けパワコン架台(パワーコンディショナー架台)の設計・製作

太陽光発電システムにおいて不可欠なパワコン(パワーコンディショナー、略称PCS)。

本記事では、パワコン用架台の設計・製作実績が多数ある当サイトが、パワコン及びパワコン架台の解説から、設計・製作におけるポイント、実際の製作事例まで詳しくご説明します。

 

パワコン架台とは?

パワコン架台とは何かを説明する前に、パワコンについてご説明します。

パワコンとは、太陽光パネル(太陽電池)で発電した直流の電気を、電気機器・電子機器に使用できるよう交流に変換する役割を果たすインバータの一種です。パワーコンディショナー、もしくはPCS(Power Conditioning System)とも呼ばれます。海外では、ソーラーインバータと呼ばれています。

 

太陽光パネルで発電する電気は直流電力(DC)で、天候によって発電量が左右されることもあり、そのままでは家庭やビル、工場で安定して電気を使うことができません。そこで活躍するのがパワコンで、インバータ機能をはじめとして、具体的に以下のような役割を果たしています。

  • 直流電力を交流電力に変換し、家庭や工場で電気を利用できるようにする
  • 蓄電池への充電
  • 出力を安定させる
  • 発電力を最大化する最大電力点追従制御(Maximum Power Point Tracking control/MPPT制御)機能
  • 停電などトラブル発生時に電力系統と太陽光発電システムを遮断して事故を防ぐ

 

パワコンは、まさに太陽光発電に無くてはならない機器だと言えます。そして、このパワコンはビルや集合住宅の屋上の床面にそのまま設置されるのではなく、専用の架台の上に載せます。

それが、パワコン架台(PCS架台)です。

 

パワコン架台の設計・製作におけるポイント

パワコン架台はいくつかに分類することができますが、すべてに共通するポイントとして、

  • 耐久性
  • 耐候性
  • 耐食性

が挙げられます。これには、①重量物を支持・固定する必要がある、②屋外設置で風雨に晒されることからサビや経年劣化への対策を施す必要がある、という理由があります。

 

パワコン架台は、設置場所によって

  • 地面設置型
  • 屋上設置型

という2種類に大別されます。

前者は、太陽光パネルやパワコンが大型かつ重量物であるため、その分高い耐久性が要求されます。さらに、地盤の事前調査も必要となります。一方後者は、ビルや集合住宅、工場の屋根・屋上に設置されるため、耐久性・耐候性・耐食性に加えて、施工性も考慮する必要があります。

 

パワコン架台の材質は、

  • ステンレス:耐食性が高いものの、材料費が比較的高い
  • スチール:安価で仕入れることができるが、防錆処理が必要。主に溶融亜鉛メッキなど
  • アルミ:軽量で施工性は優れているが、強度がやや劣る

の3種類が代表です。材料費、強度、施工性に応じて、最適な材料を選定しましょう。

 

パワコン架台の設計・製作事例

当社が過去に設計・製作を行った、パワコン架台をご紹介します。

太陽光向けパワコン用架台(パワーコンディショナー用架台)

こちらは、太陽光発電の現場で使用する、パワコンを設置するための架台です。

パワーコンディショナー本体や蓄電池はネグロスのダクターを加工して使用し、支柱は角パイプの加工品を製作いたしました。写真には載っておりませんが、直射日光を避けるためのアルミ庇も当社にて手配しました。

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特注パワコン架台の設計・製作なら山内商事にお任せください

当サイトを運営する山内商事では、電気・通信・空調設備工事のお客様向けに、様々な特注架台の設計・製作を承っております。

形鋼の溶接や孔あけ、製缶板金、メッキ、塗装など、あらゆる鋼材や材質・表面処理にワンストップで対応することで、リードタイムを短縮し、低コスト・短納期でのサービスを実現しております。多様なご用途・ご要望に沿えるよう、製缶板金加工や機械加工、種表面処理など最適な工法を組み合わせてご提案させていただきます。

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