プルボックス・チャンネルベース・アングル架台などの設計・製作
関西を中心に全国の電気工事・設備工事業者様のために、特注現場金物をスピード調達
屋外に設置されるプルボックスには、
などが要求されます。
中でも、内部の電気配線を雨風から保護するために防水性・耐食性は重要です。そのため、樹脂や溶融亜鉛メッキ(ドブ漬け)のほか、より高い耐食性が必要という場合はステンレスを採用するケースが多いです。電線管の材質によって使い分けがあり、樹脂製電線管であれば樹脂プルボックス、金属製電線管であればステンレスか、鉄+溶融亜鉛メッキです。
しかし、ステンレスは材質コストが高く、鉄についても表面処理コストがかかってきます。
金属製のプルボックスを安く調達する方法は無いのでしょうか?
そこで今回ご紹介したいのが、ZAM材のプルボックスです。
ZAMとは、高耐食性メッキ鋼板のことで、日本製鉄(旧 日鉄日新製鋼)が世界で初めて工業化に成功したメッキ鋼板です。
亜鉛(Zn)、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)の頭文字をとって、ZAMと名付けられました。
ZAMの特徴は、高い耐食性と低コストです。徐々に形成されるマグネシウムを含んだ亜鉛系保護被膜により、溶融亜鉛メッキ鋼板の10~20倍の耐食性を持っています。また、加工後の表面処理が不要なため、加工コストを抑えることができます。
唯一のデメリットとして、”溶接部分は耐食性が落ちる”というものがありますが、ローバル補修することによってカバーすることができます。ただし、溶接箇所はなるべく少なくすることをオススメします。
ZAMプルボックスの加工事例を3つ紹介します。
ZAM製の扉付き化粧カバーです。
通常の化粧カバーですと中の調整や点検を行う際に負担が大きい為、正面に扉を付けて作業負担の少ない設計に仕上げました。
また防水性能を持たせるため正面平落としプレートで設計し、正面開口部にゴムパッキンを取付け、扉が前方へ浮かないように蝶ビスで締め付けるようになっております。
このZAM鋼板1.6t防水被せ蓋(パッキン付)のプルボックスですが、溶融亜鉛メッキ(ドブ漬け)と較べて製作納期が早く、メッキによる変形の心配も有りません。溶融亜鉛メッキの場合、2.3t・3.2tの板厚が必要となりますが、ZAM鋼板を採用すると1.6tの鋼板で制作が可能となるため、SUS製のプルボックスと較べてもかなりのコストダウンが図れます。
ZAM-1.6tのケーブルカバーを製作いたしました。ケーブルが既に敷設されておりましたので、分割・組立式で再作させて頂きました。長辺部分には、一部補強材を溶接・取付けしましたが、組立て・ボルト留めの構造なので、ZAMの特性が生かされて、耐食性の高いものに仕上げました。
「電設資材・金物製作.com」を運営する山内商事株式会社は、ZAMプルボックスの特注品の製作実績が多数ございます。大阪・阪神地区であれば即納できる体制を持っており、ステンレス、溶融亜鉛メッキ、樹脂のプルボックスの製作も可能です。また、ZAM材が採用されることが多いケーブルラックやダクターチャンネル、カバー、プレートなども実績がございます。
ZAMプルボックスをはじめとする金物の特注製作なら、「電設資材・金物製作.com」にお任せください。
アルミの現場金物は、屋上や屋外に設置される機器など耐食性・耐候性・施工性が重視される製品・部品の材質として活躍しています。本記事では、当社のアルミの特注金物の製作実績をご紹介します。
2023/04/17
電設資材・金物製作.comでは、現場でのレイアウトの測量や手書きの図面はもちろんのこと、ゼロからの作図や強度計算などのエンジニアリングの対応も可能です。組立やメッキ・塗装までワンストップで対応いたします。
2023/02/06
太陽光発電システムにおいて不可欠なパワコン(パワーコンディショナー、略称PCS)。本記事では、パワコン用架台の設計・製作実績が多数ある当サイトが、パワコン及びパワコン架台の解説から、設計・製作におけるポイント、実際の製作事例まで詳しくご説明 […]
2023/01/23