配電盤・分電盤用架台の設計・製作
配電盤・分電盤用架台の加工におけるポイント
一般的に架台は、
- 設計
- 材料の手配
- 切断・穴開け
- バリ取り
- 溶接・組立
- 歪取り・表面処理
という工程で製作されます。
最初は、設計です。積載物の重量から強度計算を行い、寸法や公差などを決めて図面に起こします。
材料調達においては、架台の積載物や使用環境から、必要な性能を考慮して材料を選定する必要があります。
例えば、屋外で使用する架台であれば耐候性・耐食性に優れた材質を、積載物が重量のあるものであれば強度が高い材質を選定します。
また切断・穴開け工程では、納期やロット、要求精度によって、タレパンを使って効率よく切断していくか、レーザー切断機を使って精度良く、且つバリが出ないようにしていくか適切な工法を選択します。
配電盤・分電盤用架台の溶接・組立におけるポイント
架台の組立には、溶接とボルト止めの2種類があります。
溶接は、板金加工の工程の中で発生する作業のことを言います。
また、ボルト止めは、ボルトやナットなどの2つ以上の物を組み合わせた時に、その位置がずれないように固定するもののことを言います。
溶接のメリットは、高強度で接合できる、気密性・水密性を得ることができる、接合できる形状の自由度が高いといったメリットがあるものの、一度溶接で接合してしまうと、破壊しないと解体ができないことが多い、歪み取りが必要になる場合がある等のデメリットもあります。
>>架台の組み立て方を詳しく解説。それぞれの組み立て方の注意点もご紹介
配電盤・分電盤用架台の製作事例
①配電盤ダクト架台
こちらは、配電盤を支持するための架台になります。かつ配線ダクトの役割も果たしております。配電盤の重みに耐える必要がありますので、骨組みにアングルを使用しております。
なお、配電盤の色に合わせ、旧電気色7,5BG6/1.5で盤架台も塗装しております。45°の面は、ビス止め平プレート仕様となっており、点検の際に取り外し可能となっております。
②配電盤サーバーラック架台
こちらはサーバーラック用の架台です。ラックの色に合わせて黒のメラミン焼付塗装をしております。
アングルは6t-75、アンカー用のベースプレートは6tを使用しております。
③電気室配電盤架台
こちらは電気室の配電盤架台です。
フリーアクセスフロアなのでフリーアクセスを受けるアングルも6t-50で同時に作っております。(写真下部)
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