プルボックス・チャンネルベース・アングル架台などの設計・製作
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ウィスカとは、ユニクロめっき、クロメート仕上げ等の電気亜鉛めっき仕上げ品から発生する単結晶で、
自然発生し、成長したヒゲです。
また、スズめっきでもウィスカの発生が見られます。
形状は直径1~2μで長さが1~10μ細長い形状からずんぐりむっくりしたものまで様々です。
電気亜鉛メッキを施した場合、メッキ処理後2年以上経過すると電気メッキした部材の中に残っている応力(残留応力)により
金属の分子が押し出され、ヒゲ状に押し出され成長していくものです。
この現象は、亜鉛のヒゲ状結晶(導電性を持ったウイスカ)が何らかの原因でサーバールーム、
データセンター、コンピュータ室内等に浮遊してコンピュータ機器の中に入り込み、
プリント基板や端子部分で電気的短絡が発生することにより生じる問題です。
短絡する場所により、現れる現象が異なるために発生原因の特定が難しく、
一過性の障害として処理されてしまうことが特徴であり、原因究明に時間がかかります。
事故事例として、コンピュータ室内の電気亜鉛メッキを施した床パネル、ストリンガー、
支柱、耐震用平鋼等に発生し、これが飛散し悪影響を与えた例があり、
空調の冷却空気が流れる床下に使用する部材にウィスカが発生し、
何らかの原因でそのウィスカが折れ、空調の気流で飛び散り電算機内部に侵入。
あるいは、「機器の移設・増設」、「電気工事」等で床パネルを剥がし、ケーブル を動かす作業が伴った時に飛散。
また、天井内のデッキプレートや吊ボルト、天井下地、軽鉄壁下地等に関しましては、
発生していても触れないし発生している面積が少ないため飛散する量が少ないと想定され、
問題にはならない量だと考えられていますが、
詳しい事故内容が判明していないケースも有り、これらの使用部材にも注意が必要かと思われます。
対策としては、
既設の場合、電気亜鉛メッキをした部材の交換、一時的には、清掃をしてウイスカを取り除く(2年ごと)ことで対応します。
(塗装をすることも考えられますが、ウィスカが塗膜を破って成長するとのことで、採用は不可です。)
新設の場合は、当然ですが、ウィスカの発生しない部材を使用して対応します。
※ウイスカの発生しない部材としては、溶融亜鉛メッキ・ジオメット・ZAM等の表面処理材、あるいは、SUS材、
また塗装された部材も有効かと思われます。(電気亜鉛メッキの上に塗装された部材は不可)
いかがでしたでしょうか?
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