プルボックス・チャンネルベース・アングル架台などの設計・製作
関西を中心に全国の電気工事・設備工事業者様のために、特注現場金物をスピード調達
2022年10月、GoogleのCEOであるスンダー・ピチャイ氏が来日し、ネットワークインフラ構築に対して、2024年にかけ総額1,000億円の投資を行うことを発表しました。その一つが、現在千葉県の印西市に建設中で2023年に開設を予定している日本初のGoogleデータセンター(通称DC)。
このデータセンターには、多数のインターネット用サーバーやネットワーク機器(ICT機器)、ストレージ機器が設置・運用されており、こうしたサーバー・ネットワーク機器を格納するための専用の筐体・棚(ラック)のことをサーバーラックと呼びます。アメリカ電子工業会(EIA)が定めている規格品として、19インチラック(42Uラック)があります。
サーバーラック架台(19インチラック架台)とは、その名の通りサーバーラックを設置・支持する架構のことで、多くの場合フリーアクセスフロア(OAフロア)内に設置されます。サーバーラックは、前述のデータセンターをはじめ、ネットワークセンター、オフィス・大学、研究所など大量のサーバーを運用する必要がある施設に設置されています。
サーバーラックには、”機器を支持する柱の間隔”のみ規格で決まっている(主流は19インチだが、21や23インチもある)ものの、ラックのサイズ自体は特に規格はありません。
一般的なサーバーラックのサイズは、
です。
近年では、メンテナンス性を考慮した幅700~800mのワイドラックが増えています。また、一般的なオフィスや個人のエンジニアが保有しているサーバーラックの多くは、高さ1,000mm以下の小型ラック(ミニラック)です。
小型サーバーラックのようなものであればラック架台は不要ですが、データセンターなどに設置される大型のサーバーラックについては架台を設置する必要があります。その理由について、次章で解説します。
なぜサーバーラックの下に架台を設置する必要があるのか?
その理由は、Googleが”千葉県印西市”にデータセンターを建設する理由から考えることができます。実は、印西市には、あのAmazonのデータセンターもあります。さらに、2023年建設予定の東京電力の超高圧変電所も印西市です。
千葉県北部の印西市は、海岸から離れた平坦な台地にあり地盤も強いため、地震による揺れの影響を受けにくく且つ液状化も発生しにくいとされています。都心や空港へのアクセスが良いという面ももちろんありますが、GoogleやAmazonが印西市にデータセンターを建設する一番の理由は、災害リスクが低い土地であるためです。
話を戻しますと、インターネットが生活・仕事に不可欠となった現代では、例え津波や地震などの自然災害が起こったとしてもネットワークインフラをなるべく維持する必要があります。特に地震大国である日本では、サーバーラックを地震・振動から守る対策が必須になります。
そのための対策が、サーバーラック架台・19インチラック架台です。そして、もうお分かりかと思いますが、こうした架台の設計・製作においては、
が重要なポイントになります。そのため、支持するサーバーラックのサイズや重量を考慮して強度計算を行う必要があります。
当社が過去に製作した、データセンター向けのサーバーラック架台や耐震架台をご紹介します。
こちらはサーバーラック用の架台です。ラックの色に合わせて黒のメラミン焼付塗装をしております。
アングルは6t-75、アンカー用のベースプレートは6tを使用しております。
こちらは、データセンターの機器を収納する耐震架台です。
このようなアングル架台を溶融亜鉛メッキする場合、通常では2週間程度かかりますが、協力会社のネットワークをもつ当社なら約1週間での特急対応が可能です。
フリーアクセスフロアに設置する盤を乗せるための架台となります。
こちらは現地で実測の上、作図・製作・納品まで、弊社で一貫して行いました。
盤の重量が大きい為、アングルではなくチャンネルを主材としております。
電設資材・金物製作.comを運営する山内商事では、電気・通信・空調設備工事のお客様を中心に、様々な特注架台の設計・製作を承っております。
形鋼の溶接や孔あけ、製缶板金、メッキ、塗装など、あらゆる鋼材や材質・表面処理にワンストップで対応することで、リードタイムを短縮し、低コスト・短納期でのサービスを実現しております。多様なご用途・ご要望に沿えるよう、製缶板金加工や機械加工、種表面処理など最適な工法を組み合わせてご提案させていただきます。
おかげさまで多数のお客様にご愛顧頂き、年間1,000件以上の製作品のご注文を頂いております。
特殊品・小ロット・追加工など、どこに頼んだらよいか分からないような商品も、電設資材・金物製作.comを運営する山内商事にお気軽にご相談ください。
当サイトを運営する山内商事が製作・調達可能な金物の一覧をご紹介します。
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