プルボックス・チャンネルベース・アングル架台などの設計・製作
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●”ZAM”とは?
”ZAM”は日新製鋼が開発した融解メッキ鋼板です。亜鉛(Z)にアルミニウム(Al)・マグネシウム(Mg)をそれぞれ6%、3%加えたもので、それぞれの頭文字を取ってZAMと名づけられました。亜鉛にアルミニウムを加えた合金をメッキしたガルタイトと比較しても5~8倍の耐食性を持ち、加工性にも優れているという特性を持っていることから、耐食性融解めっき鋼板の分野では圧倒的なシェアを誇ります。
●使用シーン
屋根・サイディング材としての利用が最も一般的ですが、太陽光発電の構造材やZAM鋼管という名称で鋼管としても利用されています。アルカリ腐食に強いことから畜舎やコンクリートに触れる部材としても活用されています。
●長所
非常に耐腐食性が高く、融解亜鉛メッキと比較して10~20倍、ガルタイトと比較しても5~8倍の耐食性を持っており、特に高塩分の環境には優れています。またメッキ層が柔らかく折り曲げなどの加工にも好んで利用されます。
●短所
マグネシウムを含み非常に硬いため、表面に小さなクラックが発生することがあり腐食してしまうことがあります。溶接を弾く性質を持つため、溶接が必要な場合は一度被膜を削らなくてはならないというデメリットもあります。
●比較されるもの
JFE鋼板が開発したエコガルは亜鉛、アルミニウムに加えて微量のマグネシウムとニッケルを加えた製品で、被膜がZAMよりも柔らかく、加工性に優れ溶接も容易であるものの、膜厚が厚くなると表面の状態が悪くなる性質があります。